入退院の流れを把握できる

看護師が一般外来で勤務する場合、どのようなメリットが得られるのでしょう。

まず具体例として第一に挙げられるのが、一般外来の職場はほとんど夜勤が無いことです。
実際の勤務時間は医療機関によって異なるものの、朝は8時30分頃から外来がスタートし、17時頃に終了するのが通例です。外来時間が終了すればカルテを整理し、簡単な清掃をして帰宅できます。
このような働き方は、子育て中のママさん看護師にとって大きなメリットだと言えるでしょう。

ただし、一般外来は病気の流行や診療科目の違いによって、残業が発生するケースもあります。外来時間内に受付を済ませた患者さんは、診療しなければなりません。慢性的に残業が発生している医療機関も稀にあるので、もし転職を考えている場合は、事前にしっかり確認しておく必要があるでしょう。

また一般外来の看護師は、患者さんが入院に至るまでの流れを把握できるというメリットもあります。
病棟勤務の場合、看護師はどのような過程で入院となったのか、その流れを把握できません。しかし、外来の場合は医師の近くで診察介助を行うため、検査結果を踏まえた上で、どうして入院という判断が下されたのかを間近で確認できます。
これは看護師にとって、大きな経験値となるでしょう。

さらに特定の診療科目に特化した医療機関の場合、看護師は専門分野の知識を深めることが可能です。認定看護師などの資格取得を目指す際、非常に貴重な経験になります。